映画「ダークナイト」にうなる
2008年09月08日 11:01
タイトルは、週刊新潮に載ってる福田和也の映画評のタイトルね。
本当の事言えば、別に僕はうなっちゃいないんだけど、なんか語感がおもろかったので。
感想として「うなる」ってなかなか言えないよなー・・。いつか僕もちゃんとした大人になったらうなったりできるんだろうか。
というわけで、こないだ「ダークナイト」観てきましたよ、って話です。
いわゆるバットマンのシリーズの最新作。
まあ、公開時からちょっと日にち経ってるのもあるのでしょうがないっちゃしょうがないんだろうけど、公開館と時間が観にいきづらいタイミングばかりで、なかなか行けなかったんだけど、会社の帰りに無理やり最終回で観て来た。
僕が最後に観たバットマンシリーズの一番最後の作品というと「バットマンリターンズ」なんで、相当なブランクがあるんだけど、今回のは、完成後にオーバードーズで亡くなったヒース・レジャー(今作とは関係ないけど、亡くなった直前まで撮影していた映画がテリー・ギリアム監督の作品ってのがまた・・。テリー・ギリアムってほんと運ないなー)の前評判が凄かったので期待して行ったんだけど、いやー面白かったですわ。
映画自体は2時間半以上もあって、途中なくてもいいんじゃないかと思うシーンやエピソードも多いんだけど(香港の件とかトゥーフェイスのエピソードとか、なくても全然いいと思う)、観てる間はそんな後から思うと不必要な気がするシーンも別にだれることなく最後まで楽しめました。
実際ジョーカー役のヒース・レジャーは、評判になるのも分かるわって感じの怪演だし(あれだけ印象的だったジャック・ニコルソン版のジョーカーのイメージが完全に払拭されてるってだけでも十分凄いと思う)、バットマン自身も適度に共感できない犯罪者ギリギリなダークヒーローたりえていて(だって一般市民の携帯電話を勝手に盗聴したりするんだよ?キャラハン刑事だったら撃ち殺してるよ)、ちゃんと映画として描くべきところは外さずに描こうとする姿勢が見えて良かったです。
ただ、前作にあたる「バットマン・ビギンズ」からしてそうらしいんだけど(僕は未見なので知らなかったけど)、ゴッサム・シティがゴシック調の暗鬱とした感じじゃなくて、いわゆる普通の大都市ぽい近代的な高層ビルが建ってる街(シカゴロケらしいっす)だったり、リアル路線だかなんだか知らないけどバットモービルがものすごくごっつい軍用車っぽいフォルムだったりするのがちょっと違和感を感じるっちゃ感じるかなー。
原作のコミックとか以前のティム・バートン版だと、ゴッサム・シティって70~80年代の治安の悪いNYとかがモデルになってると思うんだけど、今作の描写だと、写る風景が普通のオフィス街みたいなとこばっかで、街の機能が完全に崩壊した暴力の支配する街ってイメージがあんまり伝わらないので、ジョーカーのやってる気の触れた犯罪や、バットマンの暴力で暴力を制する常軌を逸した異形の正義みたいなのがあんまり感じられなかったのが惜しい。
まあ、それでも十分面白いし、「時計仕掛けのオレンジ」を思い出させる(実際役作りの参考にしてたらしい)ヒース・レジャー版のジョーカーを観るだけでも一見の価値はあると思いますよ。