個別記事
2008年11月16日 03:28
ミシェル・ゴンドリーの最新監督作。
今年は、「ノー・カントリー」も「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も生涯ベスト10級の傑作だったのにどっちも劇場で観れなかったんで、やっぱ行こうと思ったやつはとりあえず行っといたほうがいいなーと思い、上映期間終了ぎりぎりの土曜日にようやく渋谷に行って観て来ました。
もう公開終わりかけだし、そんな宣伝もしてる風でもなかったので大して人いないかと思ったのに、結構な混み具合だった。
ミシェル・ゴンドリーって、PVは傑作たくさん作ってるけど、こと映画に関してはイマジネーション溢れるビジュアルとストーリーを進める話術のバランスが悪いというかなんというか、嫌いになれないんだけど映画としてはどうなんだ、という作品が多いんで、今作もどうなんだろうと期待半分不安半分だったんだけど、いやいや面白かったです。
レンタルビデオ店(not DVD)に勤めるモス・デフとその友達のジャック・ブラックが、電磁波を浴びたジャック・ブラックのせいで誤って消してしまった店のビデオを、やって来るお客のために自分達でリメイク(そこらのガラクタを使って2~3時間で撮影!)したらそれが大ウケ、っていうお話。
この手作り映画の内容と作る過程が、この映画の最大の面白ポイントなんだけど、たぶん言葉で説明しても魅力が全然伝わらないと思うので、動画でどうぞ。
Ghostbusters
Robocop
その他、「2001年宇宙の旅」(モノリスが冷蔵庫!)とか「Boyz N Da Hood」(血糊がピザ!)とか「ラッシュアワー2」(ジャッキーがデブ!)とかがユルユルとリメイクされてます。
近隣住民を巻き込んでこんな感じの映画をどんどん作っていく辺りの描写は、館内かなり大爆笑で盛り上がってましたですよ。
意外と演出も手堅くまとまってて、ミシェル・ゴンドリーの映画というよりはジャック・ブラック主演のウェルメイドなコメディって感じではあるんだけど、かと言ってミシェル・ゴンドリーの魅力がスポイルされてるわけでもなく(というか、そこがちゃんと一番の映画的見せ所になってる)、とてもバランスが取れてて良い。何だやれば出来んじゃん。
僕は「アルマゲドン」で号泣出来るくらい涙腺が弱っちいので、全然大した事ない映画でもちょっといい話的な所にくるとすぐ泣けてくるんだけど、今回もナンセンスな笑いが続いてゲラゲラ笑ってたのに、クライマックスの映画への愛(というか、たぶん物を作ること全般に対しての愛、なのかな)に溢れるオチの辺りには、ちょっとホロリとさせられてしまったり。
いやー映画って本当にいいもんですねー、っていう水野晴郎の例のセリフがぴったりな、素敵映画でした。
そういや関係ないけど、モス・デフってラッパーとしては知性派のリリシストとして知られてるんじゃないかと思うのだけど、何で映画出るといつも舌ったらずでちょっと頭の足りない感じの役(というか演技)なんだろうなーって思った。「銀河ヒッチハイクガイド」とか「16ブロック」とか。
今回もそんな感じ。
まあ、顔の雰囲気とは合ってるのでいいんだけど。
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