「第9地区」観てきたよ
2010年04月14日 01:52
去年辺りからネット上で「すげーすげー」と騒がしかった映画、「第9地区」観てきましたよー。
まあ、個人的には原題の「District 9」の方が、耳に馴染んでしまってしっくりくるんだけどね。
主なあらすじ(たぶんネタバレなし)
突然南アフリカはヨハネスブルグ上空に現れた巨大な宇宙船。恐る恐る中をのぞいてみると、ぐったりした宇宙人(通称エビ)が大漁大量にウヨウヨしてる!キモイー!
どうやら宇宙船も故障してるっぽいし帰れなくなってるようなので、しかたなく宇宙人は移民として地球に移り住む事に。
でも見た目エビだし何言ってるか分からないし、キャットフードとか生肉とかも大好きでなんか気持ち悪い、って事で差別され、強制的にバラックだらけの居住区(第9地区)に住まわされる事に。
で、それからなんだかんだ20数年。
エビ達を都市からさらに離れた強制収容所へ無理やり移送する計画の指揮をとる管理官ヴィカスが、ある理由から軍に追われる事になってしまい、エビの国(第9地区)へと逃げ込む。
そしてそこで出会った話のわかるエビと共に・・・とか何とか。
下手にアカデミー賞作品賞なんかにノミネートされちゃったりしたもんだから、ちょっと大作風な宣伝打たれて話題の映画になってるけど、まあ実際のとこ、これは完全に正統派B級アクション映画ですな。
それも最高に面白い類のやつね。
面白さの比較で言えば、全然内容違うけど「ヒドゥン」辺りを初めて観たときの「お、おもしれー!!」とかに近いんじゃないかと。
本音を言えば、こんな期待の新作みたいな雰囲気じゃなくて、あんまり期待してなかったけど思わぬ拾いものをした、っていう程度の態度で観たかったですなあ。
舞台が南アフリカで、隔離されたスラムに住まわせているエビたちを強制移住させる、という設定は、明らかにアパルトヘイトを意識してるんだけど(第9地区というネーミング自体モロだしな)、どっちかと言うと、スラムにワラワラとたくさんいるエビだとか、その向こうに浮かんでいる宇宙船だとかをドキュメンタリータッチで撮りたいっていう方が先で、後から「お、ちょうどいい設定あんじゃん」程度で考えてるんじゃないかなあって気がするな。
だいたいエビたちも、主人公と関わるクリストファー(ほんとは彼らの言語での名前があるっぽいんだけど、発音できないので勝手に英語名を付けられているらしい)他数名(匹?)以外、基本ゴミ漁ってなんかムシャムシャ食ってる野蛮人として描かれてて、別に解放運動とかなさそうだし。
あれが現実をカリカチュアした内容なんだとしたら、南アの黒人のみなさんは怒った方がいいと思うよ。
なので人種問題をSFに置き換えた痛烈な社会諷刺を含むリアルなSF大作、みたいなつもりで行くと、結構な確率で肩透かしを食うのではないかと思います。
実際、リアルだとかっていう評判の割に全編ツッコミどころだらけだし(あんな超強力な武器持ってるエビがなんで人間に怯えてるんだよとか、DNA融合ってなんじゃそらとか)。
あとは欲を言えば、主人公とクリストファーの交流がもっとちゃんと描けてたら、「エイリアン・ネイション」みたいな最高のバディ・ムービーになったのになあ、って思ったんだけど、いかんせん主人公が勝手に暴走しまくってイライラさせられっぱなしなので、最後に○○するところもいまいち熱く盛り上がれないんだよね。
そこはちょっと残念かなー。
でもまあ、基本的には「宇宙船かっけー!」や「パワードスーツかっけー!!」だけで出来ている、素晴らしい内容の映画なので、その程度の欠点は全然問題ないのですけどね。
つーか、ミサイルが板野サーカスしてたりパワードスーツが微妙にマクロスっぽかったりして、しかもそれが実写で動くなんていったら、それだけで観るに決まってるし面白いに決まってるっつーんだよ(断言)。
'District 9' Trailer 2 HD
予告編。
Alive in Joberg by Neill Blomkamp Spyfilms (District 9 director)
こっちは今回の映画の元になった、自主制作で制作されたショートムービー。
すっげー良く出来てる。
そういや関係ないけど、最近ドキュメンタリー風の手持ちカメラ映像を使う映画が多いのは、CGのアラをごまかす為なんじゃないかと思ってるんだけど、違うのかなあ。
今回の映画はすごく内容と合ってるからいいんだけどさ。