2017年に観た映画ベスト

2017年12月31日

年末恒例、今年観た映画のまとめ。
今年も賞レース形式で選んでみました。
振り返ってみると、今年はアダム・ドライバーとドゥニ・ヴィルヌーヴの年でしたね。

個人的には、日本映画の話題作をあんまり観に行けてなくて、リストに反映出来てないのがちょっと残念。
アレとかコレとか、観たら気に入りそうな作品が色々あったんだけど。

あと、観た映画をリストアップしてみたら今年の初めに「マッドマックス 怒りのデスロード ブラック&クロームエディション」を観に行っていて、これを含めると自動的に全ての部門で1位になってしまうので、残念ながら除外としました。

最優秀撮影賞
ロジャー・ディーキンス:『ブレードランナー 2049』

(次点)
ビル・ポープ:『ベイビー・ドライバー』
ジェームズ・ラクストン:『ムーンライト』
セルゲイ・ヴァルヤエフ / アンドレイ・デメンティエフ / イリヤ・ナイシュラー他:『ハードコア』

下準備が死ぬほど大変だったであろう『ベイビー・ドライバー』、『ハードコア』も褒めてあげたいし、『ムーンライト』の美しさも良かったけど、ロジャー・ディーキンスのバキッとした映像と、この人と言えばなシルエット使いがやっぱりカッコよかったので。

この人に未だに撮影賞を取らせないアカデミー賞なんて、この誰も見てない俺デミー賞より全然信用ならないと思いますよ!(暴言)

最優秀美術賞
パトリス・バーメット:『メッセージ』

(次点)
ネイサン・クロウリー:『ダンケルク』
マーク・フリードバーグ:『パターソン』
デニス・ガスナー:『ブレードランナー 2049』

どうビジュアル化するのかさっぱり想像つかなかった原作を、見事に映像化させた『メッセージ』に。
異星人のビジュアルも良かったけど、何よりあの物語のキーとなる象形文字のデザインが素晴らかった。

『パターソン』は主にマッチ箱のデザインに対しての評価です。

最優秀脚本賞
エリック・ハイセラー:『メッセージ』

(次点)
レベッカ・ブラント:『ローガン・ラッキー』
是枝裕和:『三度目の殺人』
ジム・ジャームッシュ:『パターソン』
ビル・ドゥビューク:『ザ・コンサルタント』
ジョン・ホッジ:『T2 トレインスポッティング』

『メッセージ』は原作ありなので正確には脚色賞なのだけど、そこら辺は面倒なので纏めます。
あんな映画にしづらい原作をよくぞここまで分かりやすく、という地頭の良さと、ハリウッド的見せ場を品良く盛り込むセンスが素晴らしかったですね。
まあそこら辺は監督の力量なのかも知れないけど。

『ザ・コンサルタント』は今年一番観てて「なんだそりゃ」と思った映画だったので。
『T2 トレインスポッティング』も、想像してた続編をひっくり返してくれるストーリーで良かったなー。

最優作曲賞
ヨハン・ヨハンソン:『メッセージ』

(次点)
ハンス・ジマー / ファレル・ウィリアムス:『ドリーム』
ジャスティン・ハーウィッツ:『ラ・ラ・ランド』

劇伴作家として有名になる前から好きだったというのもあるけど、途中まで関わってたのを降板させられてしまった『ブレードランナー
2049』の幻のサントラが残念すぎるのでな。
『ブレードランナー 2049』、ハンス・ジマーの音楽がとにかく邪魔なんだよなあ…。

最優秀助演女優賞
マッケナ・グレイス:『ギフテッド』

(次点)
キム・ファニ:『哭声 コクソン』
アンガーリー・ライス:『ナイスガイズ!』
グレタ・ガーウィグ:『20センチュリー・ウーマン』

選んでみたらグレタ・ガーウィグ以外みんな子役になってしまった…。

小学校に上がる前くらいの年齢の白人のお子は、あらゆる人種の中で最も天使のような可愛さを発揮すると思うのだけど(アジア系のお子はもう少し上の年齢になると可愛さを発揮しだす気がする)、『ギフテッド』のマッケナ・グレイスちゃんは完璧にその瞬間を捉えていて、これは誰も勝てないでしょう。

最優秀助演男優賞
アダム・ドライバー:『ローガン・ラッキー』

(次点)
國村隼:『哭声 コクソン』
ジェレミー・レナー:『メッセージ』
ジョン・ハム:『ベイビー・ドライバー』
マ・ドンソク:『新感染 ファイナル・エクスプレス』

まあ國村隼とマ・ドンソクは役柄が反則的に美味しいのでちょっとズルいかなと思い、外しました。

アダム・ドライバーの「アダム・ドライバーがただそこに立ってボーッとしている」感がとにかく素晴らしかった。
ただボーッと立ってるだけで目が離せない(絵になるとはちょっと違う)人なんてそうそういないですよ。
SW ep7で出て来た時はこんな良い役者になるとは思わなかったなー。

最優秀主演女優賞
シャーリーズ・セロン『アトミック・ブロンド』

(次点)
エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
エイミー・アダムス『メッセージ』
ジェシカ・チャスティン『女神の見えざる手』

『女神の見えざる手』のジェシカ・チャスティンもすごい良かったんだけど、ここは人類最強の女性を演じた人類最強の女性、シャーリーズ・セロンへ。

後から繋いでいるとはいえ、13分余りノンストップでひたすら殴り合うシーンは本当に凄かった。

最優秀主演男優賞
アダム・ドライバー『パターソン』

(次点)
なし

アダム・ドライバー以外候補が思いつかず、アダム・ドライバーの助演・主演ダブル受賞となりました。
理由はアダム・ドライバーがボーッと立ってるからです。

SW ep8はアダム・ドライバーが出ているところだけ最高でした。

最優秀監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『ブレードランナー 2049』

(次点)
エドガー・ライト『ベイビー・ドライバー』
クリストファー・ノーラン『ダンケルク』
ジム・ジャームッシュ『パターソン』
スティーヴン・ソダーバーグ『ローガン・ラッキー』

今やハリウッド超大作を任されるまでになった、ドゥニ・ヴィルヌーヴさんに。
次回作が『DUNE 砂の惑星』リメイクってのも怖いもの知らずですごい。

個人的には『メッセージ』の方が作品としては優れていると思うのだけど、映画会社やリドリー・スコット始めうるさ方の関係者、面倒くさい古参ファンなど、誰がやっても文句言われる事間違いなしな続編を、よくここまで纏め上げたものだと思いますよ。
しかもちやんと自分の色を出しているのも偉い。

初ハリウッド作で魂を売らずに大ヒットさせたエドガー・ライト(フジロッカー)と、制作から配給まで自分でやるという完全自主映画スタイルでハリウッド的大作作ったソダーバーグも、それぞれ映画作家として信用できる感じで良かったです。

最優秀作品賞
『メッセージ』

(次点)
『パターソン』
『ベイビー・ドライバー』
『ダンケルク』

好きなSF作家の作品を好きな映画監督が映像化して、好きな音楽家が音楽を付けて、好きな役者が出てくるという、私のために作られたといっても過言ではない作品。
こういう映画が年に何本か観られたら何も文句はないです。

僅差で次点は『パターソン』。
近年のジャームッシュ映画では一番好きな作品。
観てる間というより、観終わってから思い返す事が一番多い映画だったかも。

あと『ダンケルク』(というかクリストファー・ノーラン)は、酷評すると映画の事分かってる人感がある、みたいな風潮があってかわいそうなんだけど、『ダンケルク』普通に良かったですよ。
ノーラン作の中では一番好き。

以上、今年の良かった映画でした。
ギリギリで年内に公開出来て良かった。

ちなみに今年公開で観た映画は全部で59本、そのうち映画館で観たのは52本でした。
意外と観てたな。

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